「体験・探究学習、主体的な学び」を大切にする学校へ
私立小学校には、優れた学力を持ち、中学受験で成功する子どもたちが数多くいます。しかし、本校では、教育が“ 短い射程の結果”だけを求めるものではないと考えています。小学校の6 年間は、さまざまなことに興味を持ち、試し、学び、失敗する時期です。この時期に、どれだけ多くの原体験を積めるか。それが、中学や高校に進学し、本格的に学ぶときの土台になります。何かに夢中になった経験、自分で考えた経験、自ら問いを立て、探究しようとした経験。そうした学びがあってこそ、子どもたちは未来に向かって自分の道を切り拓いていけるのです。
私たちの役割は、長い射程を持ったビジョンを持つことです。それは、子どもたちに知識を詰め込み、短い期間での結果を出すことではなく、“学び続ける力”を育てることです。小学校時代は、子どもたちの心にさまざまな体験という種をまいている段階です。それらの小さな種が、やがて時間をかけて芽を出し、花を咲かせ、それぞれの学びが実を結ぶ。そうして、学ぶ楽しさを知った子どもたちが、未来へと歩みを進めていくことを願っています。
学園長 理事長小野 時英