はつらつだより
はつらつだより
司書さんによる朝読書
2025.09.03
小学校1年生にとって休み明けに学校に来るというのは大仕事です。朝の教室では準備をしたり提出物を集めたりと、ちょっとざわざわ時間になってしまいます。
さて、そんなところにいつもは中高の図書室にいる司書さんが登場です。何人かの児童はそれだけで目を輝かせています。大きな声で「おはようございます」という挨拶をしたら、教室はこれから始まる朝読書を待ってましたと言わんばかりに司書さんに注目が集まります。
「おなかの減ったオオカミさんがヒツジさんの耳を食べようか悩んでいたよね~」と昨日までの内容を振り返り、今日の読み聞かせタイムの始まりです。本の題名は「あらしのよるにシリーズ・あるはれたひに」です。本を開いて、子どもたちに見せながら、司書さんの力強い声が教室を包み込みます。
迫力があるのに、それでいて優しさのこもる声色を使い分け、オオカミさんの葛藤を子どもに語り掛けるように物語は進んでいきます。子どもたちの視線は一気に絵本に集まって、オオカミさんがポコポコと自分の頭を叩いて葛藤しているシーンでは、子どもも自分の頭を叩いて物語に引き込まれています。教室がすーーっと静かになって司書の声だけが心地よく耳に届く、そんな空間が広がっていました。
さて、その場に一緒にいる担任は子どもたちが集中しているこの時間を利用して授業にスムーズに入れるように教室を整えて回ります。
さあ、今日も一日が始まります。