はつらつだより

はつらつだより
いよいよ音楽祭
2025.11.21
本校では「頭・心・体」を大切にした教育の一環として、音楽を通して豊かな感性を育むことを重視しています。その象徴ともいえる行事が、まもなく始まる音楽会です。
約1か月間、児童たちはクラスで音を重ね、表現を磨き、一つの音楽をつくりあげてきました。
同じ音楽会という行事でも、そこに込められる思いは学年ごとに異なります。
1年生にとっては、小学校生活最初の音楽会。人生で初めて味わう大きな舞台に、リハーサルでは上級生の迫力に圧倒されつつも、期待と緊張が入り混じった表情が見られます。
一方、6年生は小学校生活最後の音楽会。今まで積み重ねてきた経験や思い出が胸に溢れ、仲間と奏でる一曲一曲に特別な意味が込められています。


どの学年も、日々の練習の中で音を合わせる難しさ、仲間と協力する大切さ、そして表現する楽しさを体いっぱいに感じながら成長してきました。
うまくいかないことがあった時もあり、激しくぶつかり合うこともあったかと思います。しかし、その経験さえも学びの一つとして受け止め、前へ進もうとする姿がたくさん見られました。互いの声を聴き合い、心を通わせながらつくり上げた合唱や合奏の経験は、まさに「感性が希望を育てる」という本校の教育理念を体現しています。
本番のステージでは、これまで積み重ねてきた努力が輝く一瞬となります。
そして、輝く場所はステージの上だけではありません。係の仕事に取り組む姿や、他学年の演奏を真剣に聴く姿勢など、児童が見せる一つひとつの姿が大切な成長です。運動会と同じように、その一瞬の輝きがやがて一生の思い出となり、児童の心に大きな自信として刻まれていくことを願っています。


