一年生の段階から、普段の対話の中でも「なぜだろう？」「なんでだと思う？」と問いかけ、常に考える力を育てることを大切にしています。

その姿勢は授業でも同じで、国語の「自動車くらべ」では、あえて少し背伸びをした学びに挑戦しました。

この単元では、ただ読んで終わるのではなく、自分が選んだ一台について「つくり」と「仕事」を丁寧に読み取り、さらに「そのために〜」を使って理由まで必ず書くことを課題としています。

「理由を書く」という取り組みは一年生にとって難しいステップですが、自分の考えを根拠と結びつけて表現する重要な学びです。

図鑑づくりでは、児童が自動車の細かいところまでよく観察し、「ここにこういう工夫があるから、こんな仕事ができる」と自分の言葉で説明しようとする姿が見られました。

グループで意見を交わす中で友だちの視点を取り入れながら文章を深め、絵でも特長をしっかり捉えて描こうと集中して取り組む様子が印象的でした。

一年生とは思えないほど、理由とつくり、働きを結びつけて考える姿が見られました。

完成した「自動車図鑑」には、自分の視点や想いが色濃く表れ、「想いの詰まった一台」となりました。