はつらつだより

はつらつだより
はつらつだより

はつらつだより
2026.02.12
「子どもは風の子」

江戸時代から使われてきたこの言葉は、寒さにも風にも負けず、外へ飛び出していく子どもたちの姿を表しています。寒風の中でも元気に遊ぶ様子を示す表現で、江戸中期の『俚言集覧』にも記載されています。当時は医学的・生活的な知恵として、子どもは風に当たりながら健康を保つものだと考えられていました。
朝8時頃。
冬の冷たい空気の中、子どもたちは次々と校庭に集まります。
手はかじかみ、ほっぺは赤く、それでも足取りは軽やかです。
「はしらないでよ!」
廊下で聞こえる言葉。
「歩いてね!」と言い方を変えても、心が先に走ってしまう。
つい、駆け出してしまう。
それが、子どもです。
グラウンドは区切っていません。ぶつかりそうになれば止まり、
自然とよけ、いつの間にか場所を譲り合っています。
鬼ごっこで全力疾走、ボールを追いかける、転んでも、すぐに立ち上がり、また走り出す。

その姿を見るたびに、「ああ、強いなあ」と思います。
先生たちも一緒に、本気で元気です。
「先生、鬼やるから逃げて!」


「あ、先生が鬼やって!」


声があがれば、全力の追いかけっこが始まります。
子どもも大人も関係ありません。本気で走り、笑う。冷たい空気が、少しあたたかくなります。
速く走れるようになることや長く走れるようになること。それも大事ですが、それだけではありません。
クラスの友達や他学年と声を掛け合うこと。


悔しさをこらえること。もう一度、挑戦すること。
外遊びの中には、生きる力の芽が詰まっています。
寒さに負けない体。心も、たくましく。
仲間と関わる力。
挑戦する心。
寒くても遊ぶ。動く。
春が来れば、一つ学年が上がります。
冬の寒さの中で動き続けてたくわえた力は、桜とともに花開きます。 春の校庭に立つ、新しい学年の児童の姿を思い描きながら 今日もまた、児童と一緒に校庭で遊びます。

