3年生 社会科「絵地図づくり」
いつもの道が、少し違って見える
3年生の社会科では、絵地図師の髙橋美江先生をお招きし、絵地図づくりについて学びました。
授業のはじまりに登場したのは、海外の地図、江戸時代の地図、一般的な地図、そして髙橋先生ご自身が制作された絵地図。机いっぱいに広げられた地図を前に、子どもたちの目が一気に輝きます。
地図は、ただ道を示すものではありません。
そこには、町の表情があり、人の暮らしがあり、作った人のまなざしがあります。
髙橋先生のかばんから次々と地図が出てくるたびに、子どもたちからは「見たい!」という声。描かれた道や建物、絵や文字をじっと見つめながら、地図の世界に引き込まれていきました。
絵地図づくりで大切なのは、身の回りをよく見ること。
そして、自分が「気になる」と感じたものを大切にすることです。
紙芝居では、同じ絵が「うさぎ」に見えたり、「アヒル」に見えたり、「象」に見えたり、「人の顔」に見えたりする体験もありました。見ているものは同じでも、人によって見え方は違います。
「うさぎだ!」
「えっ、アヒルに見える!」
子どもたちは、ものの見方の違いを楽しみながら、自分だけの視点を持つ面白さにふれていきます。
その後は、学校の外へ。
普段何気なく通っている道。
いつも見ている建物。
見慣れているはずの景色。
けれども、「絵地図をつくる」という目で歩くと、町の見え方が変わります。子どもたちは、目に留まったものや気になった場所を地図に書き込みながら、地域を自分の目で観察していきました。
探検から戻ると、髙橋先生から一人ひとりに絵地図のプレゼント。開き方にも工夫があり、実際に手にした子どもたちからは「開きやすい!」「すごい!」という声が上がります。細かなイラストや仕掛けを見つけながら、夢中になって絵地図を眺めていました。
授業の最後に、髙橋先生はこう話してくださいました。
表現の仕方は自由。絵を描くことだけが作品づくりではありません。
粘土でも、布でも、形は自由。
大切なのは、何に気づき、何を面白いと思い、それをどう表すかです。
絵が得意かどうかではありません。
自分の見方を持つこと。
その見方を、自分らしい方法で表現すること。
そこに、絵地図づくりの楽しさがあります。
授業の終わりには、教頭から「今日いただいた絵地図を持って歩くと、普通の地図を見ながら歩くよりも、もっと楽しく新しい発見がありますよ」という話がありました。
地域を見る目が変わると、いつもの道も少し違って見えてきます。
今回の学習は、子どもたちが地域をよく観察し、自分なりの発見を大切にしながら、表現することの面白さにふれる時間となりました。

