受け継がれる思いを、作品に ― 志ら梅祭2026 ―
今年も、校内にたくさんの作品が並ぶ志ら梅祭が3日(土)・4日(日に行われました。
今年のテーマは「梅」。
完成した作品の一つひとつには、子どもたちが考えたこと、迷ったこと、何度も試した時間が詰まっています。「展覧会・バザー」として始まり、その後「文化祭」と呼ばれるようになりました。
当時は、幼稚園・小学校・中学校・高等学校、そして洋裁学院も参加する、学園をあげての行事でした。当時の学校のシンボルであった「白梅」を形として残したいという思いから「志ら梅祭」という名称が生まれ、現在へとつながっています。時代とともに形は変わっても、自分たちが学んできたことを形にして発表する文化は、今も大切にされています。
目を題材にした6年生の作品
目を題材にした6年生の作品
立体を意識して世界に一つだけの花を作成した5年生の作品
スタートラインがテーマの4年生の作品
シャボンアート3年生
トイレットペーパーのしんをつかった2年生の作品
子どもにとって、作品は自分の分身のようなものです。自分で考え、色を選び、つくった作品には、考えやこだわりが表れています。
図工では、学年が上がるにつれて、筆や絵の具に親しむところから、色や形、道具を使って自分は何を表したいのかを考えるところへと、少しずつ表現の幅を広げていきます。
大切にしているのは、誰かと比べることではなく、自分自身の成長を見ることです。
前よりできるようになったことや最後まで仕上げることができたなどの一つひとつの積み重ねが、今回の作品にも表れています。
家庭科では、5・6年生が布を使った作品づくりに取り組みました。
5年生は「ネームプレートとトートバッグ」、6年生は「スウェーデン刺繍のペンケース」を制作しました。
初めて扱う針や糸、細かな作業にも粘り強く取り組み、それぞれの工夫や個性が感じられる作品に仕上げました。
自分の手で時間をかけてつくったものだからこそ、完成したときの喜びや愛着も大きなものがあります。
今の子どもたちが針と糸を手にものづくりに取り組む姿にも、長く続いてきた「つくること」の文化を感じます。
初めてミシンに挑戦の5年生
書道では、時間をかけて作品づくりに取り組みました。
1年生は初めて筆を持ち、漢字の「一」に挑戦しました。
一本の線だからこそ、筆を置くところ、動かすところ、止めるところまで、一つひとつを意識して書きました。
2年生は、植物に関係する漢字から一文字を選び、これまで学んできた結びの筆づかいを生かして表現しました。
3年生は、自分で選んだ好きな漢字を一文字に表しました。
同じ一文字の作品でも、線の太さや形、筆の運び方には一人ひとりの違いが表れています。
4年生は、これまで積み重ねてきた4年間の学びを生かしながら、集大成として自分の中で最高の一枚を目指しました。
何度も書き、見比べ、もう一度筆を走らせてきました。
一枚の作品にも、これまで積み重ねてきた時間が表れています。
このほかにも、夏休みに取り組んだ自由研究や、絵画教室で制作した作品など、さまざまな作品が校内に並びました。
また、志ら梅祭の準備では、手伝いますと、自分から声を上げてくれる6年生の児童が多くいました。
自分の作品をつくるだけでなく、行事のために自分にできることを考え、自主・創造・貢献を最高学年として最後の志ら梅祭で行動するしていく姿が、印象に残ったことの一つです。
志ら梅祭で皆様にご覧いただくのは、完成した作品です。
その向こうには、考えた時間、迷った時間、思うようにいかずもう一度挑戦した時間があります。
今年並んだ作品が、子どもたちが学校生活を振り返ったときに、
「こんな作品をつくったな」「ここを頑張ったな」と思い出すことのできる、大切な一つになってくれたらと思います。
そして、作品が完成したことがゴールではありません。できた喜びも、次はこうしてみたいという思いも、これからの学びにつながっていきます。
私たちも、一人ひとりが作品づくりを通して見つけた自分らしさや成長を大切にしながら、次の挑戦へ踏み出せるよう支えていきたいと思います。
志ら梅祭で形になった学びを、また明日からの学びへ子どもたちとともに、一歩ずつ積み重ねていきます。
ご来場いただいた皆様、子どもたちの作品を温かくご覧いただき、ありがとうございました。

