はつらつだより
はつらつだより
山中湖林間学校(1年~2年)2日目の様子
2025.05.16
天気にも恵まれ、富士山を眺めながら、朝は元気にラジオ体操と今日の目標からスタートしました。
林間学校のメインイベントは、高指山登山とキャンプファイヤー。本校では、学年が上がるごとに登山の難易度が少しずつ高くなる設計となっており、毎年が新たな挑戦です。
道中にはたんぽぽが咲き、キノコが顔を出すなど、自然の豊かさにあふれていました。現在、2年生は国語の授業で『たんぽぽのちえ』という単元を学習中。道ばたでたんぽぽを見つけ、「先生、たんぽぽの軸だよ!」と教えてくれる場面もあり、教室での学びと林間学校での体験がつながる瞬間に、喜びを感じました。
険しい山道ではありましたが、児童たちは励まし合いながら、一歩一歩足元を確かめて前へ進んでいきました。「疲れても、もう一歩頑張ろう」と声をかけ合いながら登る姿は、とても印象的でした。
登頂した際には、頂上から見える富士山の美しさに、思わず見入ってしまいました。
また、1年生の手を取りリードする2年生の姿や、転んでも泥だらけになっても、何度も立ち上がる姿には、これからの社会で必要とされる「レジリエンス(困難から立ち直る力)」がしっかりと表れていました。
今回のルートは、一度下山したあとにもう一つの峰を越える構成となっており、途中で「下っているのに、なんでまた登るの?」という声があがる場面も。まさに“山を越える”経験を実感する登山となりました。
この日の合計は9.08km、歩行時間は4時間44分。ゴールにたどり着いたときには、児童の表情には大きな達成感と充実感があふれていました。
夜のキャンプファイヤーでは、これまで練習してきた「もえろよ、もえろ」と「今日の日はさようなら」の2曲をみんなで歌い、心をひとつにする時間を過ごしました。
『たんぽぽのちえ』に登場する綿毛のように、自分の知恵をはたらかせ、しっかりとした“軸”を持って、仲間とともに遠くまで羽ばたいていける。そんな児童たちの未来を、これからも見守っていきたいと思います。
この日見せてくれた児童の姿には、「遠くまで飛んでいける」可能性が感じられました。