探究学習の取り組み
1年生「10円玉ピカピカ実験」
今回は、1年生の第2回の探究の授業「10円玉ピカピカ実験」の様子をご紹介いたします。
事前学習では、ワークシートをもとに、空気の中の酸素とくっついて変化する「酸化」について学習しました。
児童たちは、10円玉が黒くなる理由について学び、驚きの様子を見せると共に納得の声を上げていました。
当日は、まず10円玉の表と裏や、表に描かれている平等院鳳凰堂について学習し、レモン汁・油・水・酢の中から、10円玉をピカピカにできる液体を予想しました。
そして、実際にレモン汁・油・水・酢の4種類を順番に綿棒につけ、10円玉をこすってきれいにする実験を開始しました。
特に、酢で10円玉をこすって磨くと、汚れのある10円玉が、まるで新品のようにピカピカになりました。そのため、児童たちは「すごい!」と歓声を上げて大興奮でした。
授業の最後は、10円玉は「酸化」で黒くなり、酢などに含まれる「酸」の力で黒ずみが落ちてきれいになることを学習しました。
「おうちにある10円玉、お酢で全部きれいにしたい!」と話す子どももいて、今回の授業内容を自分の実生活につなげるような様子も見られました。
2年生「たたくと冷え冷え!?冷却パックのひみつをさぐれ!」
今回の探究学習では、「冷たいと感じるのはなぜだろう?」という問いをテーマに、冷却パックのひみつについて学習しました。
生活科の授業での事前学習では、身近な現象についてクイズ形式で考える活動からスタートしました。同じ教室に置いてあった金属のスプーンと木のスプーンではどちらが冷たく感じるのか、氷を手で持つと冷たく感じるのはなぜか、ラムネを口の中で溶かすと少し冷たく感じるのはなぜかなど、子どもたちは自分の経験をもとに予想を立てながら学習に取り組みました。
学習を進める中で、「冷たさ」が移動するのではなく、「熱」が温度の高い方から低い方へ移動することを知りました。私たちが冷たいと感じるのは、体の中の熱が周りのものへ移動しているからであることを理解し、子どもたちからは「冷たさが動いていると思っていた!」という声も聞かれました。
さらに、温かくなるカイロの仕組みと比較しながら、冷却パックの仕組みについて考えました。カイロは鉄が酸素と結び付く酸化で熱を出す「発熱反応」を利用しているのに対し、冷却パックは物質が水に溶ける際に周囲の熱を奪う「吸熱反応」を利用していることを学びました。同じように私たちの生活で使われる製品でも、温かくするものと冷たくするものでは仕組みが異なることに気付き、子どもたちは興味深そうに話を聞いていました。
そして、実際に冷却パック作りの実験を行いました。材料を混ぜ合わせると、手で触った瞬間に温度が下がっていく様子を体感することができました。「さっきまで普通だったのに冷たくなった!」「熱がなくなったわけじゃなくて、吸い取られているんだね」など、実験を通して学んだことと現象を結び付けながら観察する姿が見られました。
また、冷却パックだけでなく、カイロや保冷剤など、身の回りには化学反応や物質の性質を利用した製品がたくさんあることにも目を向けました。子どもたちは、普段何気なく使っているものにも科学の仕組みが隠されていることを知り、「家でも探してみたい」「ほかにも冷たくなるものがあるのかな」と、新たな疑問や興味を広げていました。
今回の学習では、単に冷却パックを作るだけでなく、「なぜ冷たくなるのか」「カイロとの違いは何か」を考えながら学ぶことで、目に見えない熱の動きや化学反応について理解を深めることができました。実際に体験しながら学ぶことで、子どもたちの探究心や科学的な見方・考え方がさらに育まれる時間となりました。今後も身近な不思議を出発点に、自ら問いをもち、考え、確かめる探究活動を続けていきます。

